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プレスリリース

第34回「山本七平賞」 最終候補作決定のお知らせ

リリース発行企業:株式会社PHP研究所

株式会社PHP研究所(京都市南区西九条北ノ内町11、代表取締役社長 瀬津要)は、この度、第34回「山本七平賞」の予備選考会を実施し、下記のとおり最終候補作が決定しましたのでお知らせいたします。

最終候補作

●『戦う江戸思想』(大場一央著 ミネルヴァ書房) 
●『日本経済の死角』(河野龍太郎著 ちくま新書) 
●『「みんな」って誰?』(宮本匠著 世界思想社) 
●『論理的思考とは何か』(渡邉雅子著 岩波新書) 
以上、タイトル五十音順

山本七平賞は、平成3年12月に逝去された山本七平氏の長年にわたる思索、著作、出版活動の輝かしい成果を顕彰することを目的に、平成4年5月に創設されました。賞の対象となる作品は前年7月1日から当年6月末日までに発表(書籍の場合は奥付日)された、書籍、論文で、選考委員は、伊藤元重(東京大学名誉教授)、中西輝政(京都大学名誉教授)、長谷川眞理子(日本芸術文化振興会理事長)、八木秀次(麗澤大学教授)、養老孟司(東京大学名誉教授)の5氏。
最終選考会は9月12日(金)に実施され、受賞作品が決定します。受賞者には副賞として賞金300万円と記念品が贈られ、贈呈式は11月13日(木)、都内で開催予定です。
★山本七平賞の詳細、過去の受賞作品はこちらをご覧ください。

: https://www.php.co.jp/company/yamamoto/

最終候補作の内容と著者(五十音順)

『戦う江戸思想 「日本」は江戸時代につくられた』(ミネルヴァ書房 2024年10月1日)

『戦う江戸思想』
『戦う江戸思想』

日本思想は何と戦ったのか。日本をつくった「物語」とは何か。保科正之、徳川光圀、伊藤仁斎など、本書は、江戸時代の思想家を中心に、その時代を彩った人物と思想について紹介する。時代を駆け抜けた人物たちが一人の生々しい人間であり、国造りや文明の衝突、あるいは人生の葛藤を通じて「戦ってきたこと」に光を当てる。我々が自身の「物語」を作り、それを生ききるための全15章。

著者:大場一央(おおば・かずお)

1979年北海道札幌市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2009年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。現在、早稲田大学非常勤講師、国士舘大学非常勤講師、國學院大學非常勤講師。著書に『心即理――王陽明前期思想の研究』(汲古書院、2017年)、『武器としての「中国思想」』(東洋経済新報社、2023年)等がある。

『日本経済の死角 収奪的システムを解き明かす』(ちくま新書 2025年2月10日)

『日本経済の死角』
『日本経済の死角』

「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか?
労働法制、雇用慣行、企業統治、イノベーション……日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。予測的中率に定評のある最注目のエコノミストによる、まったく新しい経済分析の渾身の快著。
実質賃金・生産性・物価にまつわる誤算/人手不足と残業規制という死角/日本型雇用制は生き残れる/略奪される企業価値……経済構造に関わるあらゆる謎が氷解する。

著者:河野龍太郎(こうの・りゅうたろう)

1964年愛媛県宇和島市生まれ。87年、横浜国立大学経済学部卒業、住友銀行(現三井住友銀行)入行。89年、大和投資顧問(現三井住友DSアセットマネジメント)へ移籍。97年、第一生命経済研究所へ移籍、上席主任研究員。2000年、BNPパリバ証券株式会社経済調査本部長・チーフエコノミスト・マネージングディレクター、2025年より東京大学先端科学技術研究センター客員教授を兼務。日経ヴェリタス『債券・為替アナリストエコノミスト人気調査』で2024年までに11回の首位に。日本経済研究センターのESPフォーキャスト調査で2023年までに7回、総合成績優秀フォーキャスター(予測的中率の高かった5名)に選出される。著書に『成長の臨界』、『グローバルインフレーションの深層』(共に慶応義塾大学出版会)、共著に『金融緩和の罠』(集英社)、『世界経済の死角』(幻冬舎新書)、共訳にアラン・ブラインダー『金融政策の理論と実践』(東洋経済新報社)等がある。

『「「 「みんな」って誰? 災間と過疎をのびのび生きる』(世界思想社 2024年10月23日)

『「「 「みんな」って誰? 』
『「「 「みんな」って誰? 』

人口減少と高齢化が進む社会で、災害に見舞われた地域は活力をどう取り戻したか。「みんな」(=空気)のチカラを知り、右肩下がりの時代を豊かに生きるための実践的ガイド。
20年にわたる実践研究に基づいて、組織と自分を変える新しい方法を提案する。

著者:宮本匠(みやもと・たくみ)

1984年、大阪府東大阪市生まれ。町工場の横に積みあがる金屑と機械油と田んぼの土のにおいが入り混じった東大阪の空気を吸って育つ。大学時代、古本屋と中古レコード屋を渉猟する毎日から、ひょんなことで新潟の被災地で山菜を探す日々に。すがすがしく今を生きるヤマの人々にすっかり魅せられて、世の中の人が「問題」と考えている見方だけではない「問題」とのつきあい方を被災地や過疎地をフィールドに研究する。博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科准教授。特定非営利活動法人CODE海外災害援助市民センター副代表理事。ユーモアとペーソスが同居するものが大好物。水道の蛇口から井戸水の出る大阪北部で三児の子育て中。主な著書に『現場でつくる減災学』(新曜社、矢守克也と共編著)。『防災・減災の人間科学』(新曜社、矢守克也・渥美公秀編著、近藤誠司と共著)等がある。

『論理的思考とは何か』(岩波新書 2024年10月18日)

『論理的思考とは何か』
『論理的思考とは何か』

論理的思考法は世界共通でも不変でもない。思考する目的をまず明確にして、その目的に合った思考法を選ぶ技術が要る。論理学・レトリック・科学・哲学の推論の型とその目的を押さえ、さらには、経済・政治・法技術・社会のそれぞれの価値に紐付けられた4つの思考法を使い分ける、多元的思考を説く。

著者:渡邉雅子(わたなべ・まさこ)

1960年、長野県木曽郡生まれ。コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士・社会学)。
現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。専攻は知識社会学、比較教育、比較文化。
主な著書として『「論理的思考」の文化的基盤――4つの思考表現スタイル』(岩波書店、2023年)、『「論理的思考」の社会的構築――フランスの思考表現スタイルと言葉の教育』(岩波書店、2021年)、『納得の構造――日米初等教育に見る思考表現のスタイル』(東洋館出版社、2004年)、編著として『叙述のスタイルと歴史教育――教授法と教科書の国際比較』(三元社、2003年)等がある。

以上

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