新しい近畿大学病院でワークショップ「絵でつながろう」を開催 小児患者と地域の子どもたちが小児科病棟の壁画を制作
リリース発行企業:学校法人近畿大学
子どもたちによる壁画制作ワークショップの様子(株式会社Add Wall 提供)
近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所(大阪府東大阪市)顧問 岡本清文は、令和7年(2025年)11月に新築移転する近畿大学病院の診療棟小児科フロアの空間デザインを手掛けています。令和7年(2025年)9月28日(日)、建築物や建具・什器などへの塗装を行う株式会社Add Wall(大阪府堺市)のアーティスト・イラストレーター 小宮さえこ氏と、塗料の開発・製造および販売を展開する日本ペイント株式会社(東京都品川区)のCSR活動「HAPPY PAINT PROJECT」と共同で、新病院の病室に面している中庭(光庭※)の壁面制作ワークショップを開催します。近畿大学病院の小児患者やその家族、新病院移転先地域の子どもたちが参加して壁画を描きます。
※建物の中心などに設けられる、自然光を取り入れるための小さな庭や吹抜けスペース
【本件のポイント】
●小児病棟の中庭(光庭)を彩る壁画を小児患者や地域の子どもたちの手で制作するワークショップを開催
●医療空間にアートを取り入れて入院患者やその家族を癒すとともに、地域連携の新たなかたちを提案
●参加者が絵を通じて他者とのつながりを形成し、医療・福祉に関わる視点を楽しく学ぶことをめざす
【本件の内容】
文理融合の全学的研究組織である近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所は、経営学部、文芸学部、情報学部が連携し、アートやDX、サービスの知見を医療現場に生かす新たな挑戦を進めています。
今回のワークショップでは、令和7年(2025年)11月に新築移転する近畿大学病院の診療棟小児科の中庭(光庭)を囲む、全周約23メートル・高さ約3メートルの壁面に、子どもたちの手で自由な発想と創造性のもとに大壁画を共同制作します。
小児患者用個室に面する中庭(光庭)は、入院中の子どもたちにとって、自然光を眺めることができる唯一の場所であり、QOL(Quality of Life)の視点からも非常に重要な空間です。当初は壁面のグラフィックデザインを予定していましたが、専門家が一方的にデザインを考えるよりも、小児患者自身やその家族、新病院の移転先地域の子どもたちの手で壁画を描き、医療空間にアートを取り入れることで、入院患者やその家族にとって、より楽しく心に残り、心の癒しになると考え、ワークショップ形式で実施することにしました。
現場での共同制作は、これまでも子どもたちとさまざまなワークショップを開催した経験豊富なアーティスト・イラストレーターの小宮さえこ氏にコーディネートしていただきます。制作者となる子どもたちが自由に描く絵を、ただ羅列するのではなく、塗り重ねたり描き足したりと、相互に連動させることで、参加者が絵を通じて他者とのつながりを形成し、医療・福祉に関わる視点を楽しく学ぶことをめざします。
【開催概要】
イベント名:「絵でつながろう」ワークショップ
日時 :令和7年(2025年)9月28日(日)※雨天の場合は10月5日(日)に延期
<午前の部>10:00~12:00 <午後の部>13:00~16:00
場所 :近畿大学おおさかメディカルキャンパス 2号館(診療棟)6階
(大阪府堺市南区三原台1丁14番1号、南海泉北線「泉ケ丘駅」から徒歩約6分)
対象 :<午前の部>近畿大学病院の小児患者とその家族
<午後の部>地域の小学生及び近畿大学医学部・医療関係者
午前・午後それぞれ10組(約20人)程度
主催 :近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所
協賛・協力:株式会社Add Wall
アーティスト・イラストレーター 小宮さえこ氏
日本ペイント株式会社(HAPPY PAINT PROJECT)
【主催者のコメント】
氏名 :岡本清文
所属 :近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所
職位 :顧問/近畿大学名誉教授
コメント:このようなワークショップは、医療空間における環境デザインの可能性を広げる「実験的プロトタイプ」として、将来は小児患者だけでなく、成人患者や高齢者にも展開できると考えています。さらに、デザインやアートによる地域連携・教育の場作りとしても大きな意義を持ちます。
近畿大学デザイン・クリエイティブ研究所では、今後も多様な関係者との協働を通じて、近畿大学が有する総合知と社会連携の力を生かした研究を進めていきます。
【コーディネータープロフィール】
小宮さえこ氏
昭和55年(1980年)生まれ。和泉市在住。自身の身の回りを心地よくするツールとしてART/Creative/Design/Illustrationなどのアートワークを行う。平成27年(2017年)よりまちの人と共にプロセスを共有したアート作品を制作。平成30年(2020年)には門真国際映画祭のポスタービジュアルが「Best Film Festival Poster of 2020」最優秀賞受賞。近年では『BILLIKEN CREATORS OSAKA 2024』GOLD賞受賞。
【会社概要】
株式会社Add Wall
「彩りと感動を」を掲げ、塗装の専門性を活かしながら、まちづくりやアート、さらに新しい領域へと可能性を広げる活動を行っています。私たちは「ペイントで生活をより良いものにします」という思いのもと、身近な暮らしに寄り添った提案を大切にし、ときには地域に開かれたイベントやワークショップを展開しています。廃材や日常にある素材を活用した取組み、公共空間の彩りづくり、美術館や教育現場、企業との協働によるプロジェクトなどを通じて、地域に新しい価値や彩りを添えてきました。これからも塗装会社として培った技術と、まちづくり・アート・新たな挑戦を融合させ、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、新しい塗装文化の創造をめざして活動を続けています。
所在地 :大阪府堺市南区泉田中7-1
代表者 :代表取締役 上山浩之
創業 :平成28年(2016年)8月2日
事業内容 :全ての建築物や建具、什器などへの塗装
資本金 :900万円
ホームページ:https://add-wall.jp/ ※現在新しいサイトを制作中
日本ペイント株式会社
所在地 :東京都品川区南品川4-7-16
代表者 :代表取締役社長 榎本朋夫
創業 :明治14年(1881年)
事業内容 :建設用(建築・土木構造物)塗料、自動車補修用塗料の製造および販売
資本金 :7億3900万円
ホームページ:https://www.nipponpaint.co.jp/
【「HAPPY PAINT PROJECT」】
日本ペイント株式会社が「塗料を通じて社会に幸せをお届けする」というコンセプトで平成29年(2017年)から実施しているCSR活動です。全国各地で地域貢献を目的とし、さまざまなペイントイベントも実施しています。イベントを通じて、地域活性化へのご支援、学校教育へのサポート、子供たちの思い出作りなど、ペイントアートによる社会課題の解決、地域貢献とともにペイントの楽しさを世の中に伝え、新たな塗料・塗装文化の創造にも役立っております。同プロジェクトは、現在(令和7年(2025年)6月末時点)まで全国各地で累計171回のイベントを実施し、累計の参加人数が約10,900人に達しています。また、令和元年(2019年)より「ペイントでハッピーをお届けしたい」という思いから、「HAPPY PAINT PROJECT」というプロジェクト名を付けています。
ホームページ:https://www.nipponpaint.co.jp/csr/
【関連リンク】
デザイン・クリエイティブ研究所
https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/design-creative/
経営学部
https://www.kindai.ac.jp/business/
文芸学部
https://www.kindai.ac.jp/lit-art-cul/
情報学部
https://www.kindai.ac.jp/informatics/
大学病院
https://www.med.kindai.ac.jp/